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ごもブロ

都内でWEBディレクター/PMをやってるごもくのブログ。読んだ本から買ったモノ、日常のできごとを自由に書きますよ。ちなみにMBA保持者!

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社会学修士号保持者が教える「社会学とは?」を学ぶための入門書5選

こんにちは、ごもくです。

今日は社会学修士課程に在籍している時に勉強で使った社会学の入門書を紹介します。

そもそも社会学はカバーする範囲が広く、人間同士のコミュニケーションから宗教、サブカルチャージェンダー、企業・組織、アイデンティティ...など様々です。

マスメディアでも社会学の研究者が多く出演していて、社会学って何をやってる学問なんだろうと興味を持たれている方も少なくないのではないでしょうか。

そんな社会学って何だろう」と思っている方から、現在社会学を学んでいる学部生や院生、大学院の修士課程の受験を考えている皆さんにも役立つよう、社会学のベスト入門書5選を紹介します。

 

社会学がわかる事典 

社会学がわかる事典―読みこなし使いこなし活用自在

社会学がわかる事典―読みこなし使いこなし活用自在

 

まず、ライトに社会学を学んでみたいと考えている方におすすめなのが、森下伸也さんの「社会学がわかる事典」です。本当に初歩の初歩、大学で社会学を勉強したことはないし、まずは手軽に学んでみたいという方にオススメの1冊です。僕も最初に手に取ったのはこの本でした。

この本の特徴は、社会学の幅広い概念な現象を扱っていながらも、それらをイラスト付きの見開き2ページ程度でサクッと紹介してくれている点です。加えて、類似のトピックに関してもその中で説明してくれているという、読みやすい上にものすごく濃厚な一冊なんです。

例えば、相対的剥奪という概念の説明です。相対的剥奪は自分が自分の所属している団体(会社や家族)と比較して自分が不幸であると感じるということを指摘した概念です。

それを、新聞を読みながら「へー、サラリーマンの平均の昼食代は800円かー。俺は500円だから大変だなー。」というワンシーンを取り上げて説明しています。このイラストだけで、準拠集団(サラリーマン)と相対的剥奪(昼食代が500円であること)を説明しているのです。説明されれば「なんだ〜」と思うかもしれませんが、こういう身近な事例を取り上げて、さらに1枚のイラストで2つの概念を説明してしまっていることに著者の力量があるのです。

そのため、社会学最初の一冊として最適。通勤・通学の電車の中でも読めますし、読み物としてもとても面白いですよ。

ただ、最新の理論を勉強するためや受験対策などに利用するために本書を取り上げることは控えた方が懸命です。内容が初学者向けになっていますし、20年近く前に出版されたものであるので、大学院に進もうと考えられている方はよりアカデミックな書籍や最新の論文を参照することをオススメします。

社会学 第5版

社会学 第5版

社会学 第5版

 

イギリスの社会学アンソニー・ギデンズによって書かれた、その名もズバリ「社会学」です。国内で教科書として広く使われているのは、この書籍ではないでしょうか。

これは社会学の教科書でありつつも、二段組でページ数が1000ページ超という圧倒的なボリューム。20章を超える内容で構成されており、社会学を満遍なく学ぶのであれば、本書がオススメです。

ジェンダーや政治、組織、グローバリゼーションやインターネット、メディアなど社会学が取り上げるであろうトピックのほとんどはここに収められていると言っても過言でありません。

そして、本書の特徴は版数が重ねられるごとに内容がアップデートされることです。過去の第4版や第3版を見る機会があれば、過去のものとページ数や取り上げるトピックを見比べてみてください。確実にボリュームが増えることがわかると思います。

しかし、あくまでも翻訳書であるので海外の事例が多いことと、残念なことに英語では第8版が出ているにも関わらず日本語の最新版は第5版となっています。

もし大学院進学を希望される方で、英語版第5版を手に入れることができるようでしたら、ぜひ日本語版第5版を手元に置いて両方を見比べながら読んでみてください。受験英語の対策と、社会学の知識を得るということで効果的な勉強になりますよ。

New Liberal Arts 社会学

社会学 (New Liberal Arts Selection)

社会学 (New Liberal Arts Selection)

 

今回紹介する書籍の中で僕が最もオススメするのが、このNew Lberal Artsシリーズの「社会学」です。

600ページというボリュームで一般の書籍から比べると分厚いのですが、前述のギデンズ社会学と比べれば半分!

そしてこの本は国内の研究者によって書かれた書籍であるため、日本語は翻訳本と比べれば格段に読みやすく、社会学の重要概念やトピックも漏れなくカバーしています。10年ほど前の書籍となりますが、これ以降、同じボリュームで国内で出版されている社会学の教科書が見当たらないので現状ではこれがベストと言えます。

内容は比較的深いものとなるので、初学者には取り組みづらいところがあるかもしれませんが、社会学部で勉強している学部生や受験対策の一冊としてもオススメです。

クロニクル社会学 

クロニクル社会学―人と理論の魅力を語る (有斐閣アルマ)

クロニクル社会学―人と理論の魅力を語る (有斐閣アルマ)

 

副題にもある通り、本書は社会学理論とその理論の提唱者にフォーカスした一冊です。安定の有斐閣アルマシリーズ。

最初に紹介した「社会学がわかる事典」は、社会学はこういう概念があって実生活ではこんな場面に使えるんだよね、ということを簡単に説明しているのに対して、本書は理論の詳細をこれでもかと説明しています。

最初読んだときは、マルクスやデュルケムが生まれ過ごした時代背景を学ぶのにことに全く意味を見出せなかったのですが、本書を通読することでそれぞれの時代背景が理論に及ぼす影響を強く感じるようになりました。

どんなに天才的な理論提唱者・研究者であっても、最初は社会に対する深い観察と鋭い洞察からスタートします。そのため、それらの理論がどういった時代背景によって生まれたのか、それを知ることが先人たちへの深い理解を得るための始まりなのです。

命題コレクション社会学

命題コレクション 社会学 (ちくま学芸文庫)

命題コレクション 社会学 (ちくま学芸文庫)

 

今回紹介する本の中で、ダントツで古いのが本書です。初版が発行されたのは1986年で、今から30年も前のものになります。

それでも、私は当時の指導教授から「修士課程に進みたいと考えている方には『命題コレクション社会学』がマスト!」と言われました。

前述した「クロニクル 社会学」と同様、本書は社会学の理論を取り上げた一冊となっています。理論を提唱者本人のバックグラウンドにまで遡って記述したり、理論への批判考察も含めて書かれています。概説書ではあるのですが、より理論を深掘りしたという意味で難易度は高めです。

長らく絶版本だったのですが、数年前に文庫化され手軽に手に入るようになりました。 

おまけ:社会学小辞典 

社会学小辞典

社会学小辞典

 

最後におまけです。社会学の概念に関する説明が書かれた小辞典です。

授業やゼミで理論や概念を間違って使ったり、レジメを説明している際に誤読があったら大学院ではすっごい怒られます。ゼミ全体から「お前なにやっとんじゃい」という冷たい目で見られる覚悟が必要です。

なので本を読む際にはこの辞典をすぐそばに置いて、わからない単語があったら調べるようにしてくださいね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。社会学は幅広いトピックがあるのでカバーするのが大変ですが、これらの入門書・教科書を利用して楽しい社会学ライフを過ごしてください。

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