ごもブロ

都内でWEBディレクター/PMをやってるごもくのブログ。読んだ本から買ったモノ、日常のできごとを自由に書きますよ。ちなみにMBA保持者!

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モテたい男女必見の一冊!社会学者が教える『モテの構造』!

こんにちは、ごもくです。

今日は鈴木由加里『「モテ」の構造 若者は何をモテないと見ているのか』紹介します。

ネットでは定期的に「モテたいやつはXXをしろ」なんて記事が拡散されてますよね。「わかる!」と思えるものや、「それってどうなの?」「自分にはハードル高いな〜」と思えること様々あって、一度「モテる方法ってどういうこと」なのかを真面目に考えたいなと思って本書を手にとりました。

本書では「見た目」と「モテ」との関係について書かれているので、モテる・モテない見た目を知りたい方にはオススメの一冊です。

 

 

 

本書の概要

さて、まずは本書の概要を確認しましょう。

昔『Hot-Dog PRESS』、今『LEON』。男たちは「ちょいモテ」をめざす。だが、世間では何を「モテ」、「非モテ」と見ているのか? 男の見た目と「モテ」の関係を考える。 イケメン、ブサメン、キモメン、オトメン……。
これらの言葉は、男も「見られる存在」であることを表す。
だが、「イケメン」がモテるのは絶対的な真実なのか。
なぜ時に「勘違い系」のモテ努力に走ってしまうのか。
「ちょいワル」男は本当にモテるのか。
大学生たちの「演習」から見えてきた「非モテ」の条件とは。
「男は心」と言ってはみても、やはり気になる
「モテ」と「見た目」の関係を考える。

「モテ」の構造 - 平凡社

本書は社会学者の方によって書かれた新書で、本書がターゲットとしているのはモテる見ため、モテない見ためってどういうことなの?ということを知りたい人たちです。

そのため、ラインはこまめに送ろうや、ナンパで持ち帰りするための100の方法といった、モテるためのハウツー本といった内容ではありません

全5章構成で、第1章から第4章までは、サブカルチャー(オタク、チョイ悪など)を雑誌のバックナンバーを用いて分析しています。

社会学の分野では難波功士さんの『族の系譜学』が若者のサブカルチャーについてまとめてありますので、こちらもオススメですよ。 

族の系譜学―ユース・サブカルチャーズの戦後史

族の系譜学―ユース・サブカルチャーズの戦後史

 

ただ、本書の見所は第1〜第4章の 若者文化紹介ではありません。 

本書の必見箇所は第5章のモテないコスプレ演習です!

必読!モテないコスプレ演習!

「モテないコスプレ演習」とは、著者が毎年大学の授業への参加者を対象におこなっている、男女入れ替わりの「異性のモテないファッションのコスプレ」というワークショップです。 

授業に参加している学生たちがグループに分かれて、「どんな見た目の人はモテないか」をディスカッションし、実際にその格好をコスプレしてしまうという抜群に面白い試みです。

ワークショップの進め方

まずは事前のアンケートとして以下の内容を確認し、グループ分けを行います。

  • 自分はどのようなセクシャル・オリエンテーションを持っているか
  • どのようなコミュニティに属するのか
  • その人物にとってモテないとはどういうことなのか
  • その人物を象徴する衣装や小道具
  • そのヴィジュアル・イメージはどこから来たのか

そして次週にはディスカッションの結果が反映された服装のコスプレをして着てもらいます。

そして、異性が考える「モテない」ファッションというのはどういうものなのかを分類したのが以下の5つです 

身の回りを気にしない、楽な服装をしただらしないタイプ

これは洋服を「とりあえず着ているだけ」のタイプです。

女子学生が演じるモテない女性は、スウェットやジャージだけではなく、メイクをしない、おしゃれをしない、顔を洗わない、清潔さにもこだわりを持たない人のことになります。メイクやおしゃれをしないというのは女性特有の視点かもしれませんね。

また、男子学生が演じるモテない男性は、身体的なポイントを挙げることが多くなっています。太っている、汗かき、寝癖、顔を洗っていない…など。ファッションはジャージ上下、メンテナンスされていない服装(ボロボロのスウェット)など。

そして、女子学生がコスプレをしたモテない男性像というものもあり、それはえなりかずき的なものになりがちです。

やりすぎタイプ

女子学生が演じるモテない女性:全身ブランドで固めた人、ディズニーなどのキャラクターグッズで全身を飾った人、流行のアイテムをバランス無視で盛り込んだ人、流行だが厚化粧、自分の顔に合わないタイプのメイク。男子学生が演じるモテない男性:B系ファッション、文芸サークル所属の評論家気取り、どこに行くにもスーツなどなど。趣味的世界に支えられたナルシシズム

特定集団内での典型的なスタイル

オタク、コギャル、ヤンキー、バンドマンなど、所属している文化圏を強調しすぎるようなファッションのことをさします。

確かに一般的ではない服装や主張が強すぎるファッションなどは誰にでも受け入れられるモテとは対極にあるかもしれませんね。

メディアイメージ

 

「実際にこういう人いるよね」という人たちに加えて、メディアで作られたステレオタイプ的な見た目も学生から挙げられています。それが男女ともに共通しているオタク像です。

学生のアンケートでは2004年ごろまでオタク系男性はモテない服装のナンバーワンでした。しかし2005年以降「電車男」の放映以降は2位以下に転落しています。また、女性オタクの場合には小道具として、同人誌、フィギュア、ゲームなどを手にしているおり、服装は、ピンクハウス、インゲボルグというブランドの利用、花柄やフリル、リボン、ロングスカートなどの少女風ファッションが特徴的です。

まとめ

この演習から著者は「モテる見た目」には以下の内容が備わっていると指摘しています。

その人の美醜によってモテが左右されているのではなく、他者からの視線を引き受けているか、引き受けそこなっているか、の違いだった。 

つまり、全く周りの目を気にしていない(=ある服をそのまま着ているタイプ)こともモテないが、自分の好きな服装をしていることも問題である、という結論です。

「当たり前じゃないか」と思うかもしれませんが、洋服を買うときに、つい自分が着やすい服や、自分がかっこいい・可愛いと思う服ばかり買っていませんか?その時に「異性が見た時にどう思うか」という視点を持って買う方は少ないと思います。

そこに異性からみたファッションを意識するだけで、見た目はかなり改善するのではないでしょうか。

そして著者はこうも指摘しています。

「見た目」の評価は、そのまま「見た目」に通じているわけではなく、その人の内面にまで直結していることがある。

「人は見た目が9割」という本がベストセラーになりましたが、見た目の評価がそのままその人自身の評価にも直結する可能性があるので、モテるだけではなく仕事やTPOなどに合わせてファッションは気をつけたいですね。 

「モテ」の構造―若者は何をモテないと見ているのか (平凡社新書)

「モテ」の構造―若者は何をモテないと見ているのか (平凡社新書)